北京から帰ってきましたが、がんばって細々と続けます。
よろしくお願いいたします。
今日も最高気温33度の北京
20数年前初めて北京に住んだとき、
夏の夜、夕涼みに大通りや公園に出てくるとてつもない数の群衆に
朝の自転車ラッシュとともに、恐怖すら覚えるほど驚いたものだけど・・・・
ほとんどの家庭で冷房が付くようになった今の北京でも
やっぱり熱い夏の夜、外に出る習慣は変わらないんですねー。
とにかく賑やかなのが大好き・・・
7時過ぎるとぞろぞろみんな公園やデパート前広場に夕涼みに出て来て・・・・
8時はまだ明るい今の時期・・・
9時過ぎくらいまで思い思いに夏の夜を楽しむ・・・。
ご主人の京胡(京劇に使われる二胡を小さくしたような楽器)に
合わせて歌う奥さん。いいねー
このひときわ目立つ人だかりは・・・・
こちらは民族楽器楽団・・・
と思ったらアコーデオンあり、チェロ、バイオリンありクラリネットあり・・・。
横で編み物してる人も~
形にこだわらないところが中国らしい
この楽団の演奏・・隣のうちのマンションまで毎日聞こえてくるんです
多分社区の仲間で、いつも練習してるんでしょうね~
公園の朝の顔、夜の顔・・・。
これだけ利用されると公園も、公園冥利に尽きるというもの・・
社区 町など行政区域を基本に、地方政府、住民が一体となって住民生活向上を目指し組織する居住単位。多くの「社区」で最も活発に働いているのは老人で、老人の生活を豊かなものにすることを重視し、老人たちが外部と交流する機会を増やしている。
20数年前初めて北京に住んだとき、
夏の夜、夕涼みに大通りや公園に出てくるとてつもない数の群衆に
朝の自転車ラッシュとともに、恐怖すら覚えるほど驚いたものだけど・・・・
ほとんどの家庭で冷房が付くようになった今の北京でも
やっぱり熱い夏の夜、外に出る習慣は変わらないんですねー。
とにかく賑やかなのが大好き・・・
7時過ぎるとぞろぞろみんな公園やデパート前広場に夕涼みに出て来て・・・・
8時はまだ明るい今の時期・・・
9時過ぎくらいまで思い思いに夏の夜を楽しむ・・・。
ご主人の京胡(京劇に使われる二胡を小さくしたような楽器)に
合わせて歌う奥さん。いいねー
このひときわ目立つ人だかりは・・・・
こちらは民族楽器楽団・・・
と思ったらアコーデオンあり、チェロ、バイオリンありクラリネットあり・・・。
横で編み物してる人も~
形にこだわらないところが中国らしい
この楽団の演奏・・隣のうちのマンションまで毎日聞こえてくるんです
多分社区の仲間で、いつも練習してるんでしょうね~
公園の朝の顔、夜の顔・・・。
これだけ利用されると公園も、公園冥利に尽きるというもの・・
社区 町など行政区域を基本に、地方政府、住民が一体となって住民生活向上を目指し組織する居住単位。多くの「社区」で最も活発に働いているのは老人で、老人の生活を豊かなものにすることを重視し、老人たちが外部と交流する機会を増やしている。
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今日は旧暦5月5日・・・端午節です。粽(ちまき)を食べる日でも・・・。
端午節は、今から 2,000年以上前に、当時の腐敗した統治者達に抗議して汨羅江に身を投げた中国の国民的英雄・屈原の死を記念するお祭りです。
言い伝えによれば、村人たちは屈原を救おうと、魚が屈原によりつかないように太鼓を叩き、また魚が屈原の体を食べてしまわないよう川にちまきを放り投げたといいます。
※去年の記事(中国からは見れません)
、
月餅同様、この端午節の粽の商戦も過熱しています。
スーパーやレストランではもちろん、セブンイレブンや吉野屋でさえも
何日も前からこんな粽の予約受付のポスターが貼られてます。
中国の粽はちょっと味が濃かったり脂っこかったりで
今ひとつ口に合わないのであまり買わないのですが・・・
今年はなりゆき上予約注文で買ってしまいました
このようなたいそうなせいろの容器に入った真空パック10個の粽。
(容器はもちろん蒸し器として使えます、よく考えたね~)
これ北京で70店舗以上展開してるお茶屋さん天福茗茶の粽。
中国国内では優に1000店舗を超えたとか・・・。
李家茶香粽と書いてますが、天福茗茶は台湾の老舗のお茶屋さんである
台湾天仁集団の李瑞河社長が、大陸で創立したお茶専門の会社です。
店舗以外にお茶の工場、お茶博物館、お茶の学校などもあるそうで、
みるみる増えていく店舗は中国バブルを象徴しているかのようです。
でも実はここでお茶を買う一般の中国人はそれほど多くなく(と思う)
観光客のお土産用とか、中国の会社がご挨拶用に(見栄えがいいので)
使うことが多いように思われます。
私はお茶を買うのは以前のお茶の先生のところ・・・と決めているので
お茶はここでは買わないんですが、
うちの近くの天福茗茶の店の人と結構顔なじみになって
前を通るたび・・・お茶飲んでって~と誘われるので
誘われるままについ試飲させてもらって、お茶菓子をよばれたり・・・
ここのお茶菓子はお値段お手頃でおいしので、普段のお茶うけに買ったり
帰国の際には、どばっとお土産用に購入します
ある日、店の女の子が店の前を通った私に
「お願い・・・今日は本部の人が視察に来てるから、帰らないで
ゆっくりお茶飲んでいって」と哀願され
(ショッピングモールの中の小さい店舗に・・常に5、6人の従業員がいるので
お客さんがいないと働いてないように思われるんでしょうか)
ついつい1時間くらいお茶菓子を食べては色んなお茶を飲んで・・・
いくら人助けとはいえ、申しわけない気持ちになったのと
この店員さんも売れるとちょっとメンツが立つかな・・なんて考えてしまい
ちょうど売り出していた粽の予約注文をしてしまいました
長い前置きでしたが
そんなわけで今年は端午節には、この粽を食べることになったというわけで・・
中にはお肉、卵、しいたけとピーナッツの入った
お茶の香りのあっさりした美味しい粽でした。
ちなみに値段は165元(2000円くらいかな)、予約の早得で
これから2割引でした。全国3万個限定ですって
お使い物として何十個と注文してる人もいましたね
端午節は、今から 2,000年以上前に、当時の腐敗した統治者達に抗議して汨羅江に身を投げた中国の国民的英雄・屈原の死を記念するお祭りです。
言い伝えによれば、村人たちは屈原を救おうと、魚が屈原によりつかないように太鼓を叩き、また魚が屈原の体を食べてしまわないよう川にちまきを放り投げたといいます。
※去年の記事(中国からは見れません)
、
月餅同様、この端午節の粽の商戦も過熱しています。
スーパーやレストランではもちろん、セブンイレブンや吉野屋でさえも
何日も前からこんな粽の予約受付のポスターが貼られてます。
中国の粽はちょっと味が濃かったり脂っこかったりで
今ひとつ口に合わないのであまり買わないのですが・・・
今年はなりゆき上予約注文で買ってしまいました
このようなたいそうなせいろの容器に入った真空パック10個の粽。
(容器はもちろん蒸し器として使えます、よく考えたね~)
これ北京で70店舗以上展開してるお茶屋さん天福茗茶の粽。
中国国内では優に1000店舗を超えたとか・・・。
李家茶香粽と書いてますが、天福茗茶は台湾の老舗のお茶屋さんである
台湾天仁集団の李瑞河社長が、大陸で創立したお茶専門の会社です。
店舗以外にお茶の工場、お茶博物館、お茶の学校などもあるそうで、
みるみる増えていく店舗は中国バブルを象徴しているかのようです。
でも実はここでお茶を買う一般の中国人はそれほど多くなく(と思う)
観光客のお土産用とか、中国の会社がご挨拶用に(見栄えがいいので)
使うことが多いように思われます。
私はお茶を買うのは以前のお茶の先生のところ・・・と決めているので
お茶はここでは買わないんですが、
うちの近くの天福茗茶の店の人と結構顔なじみになって
前を通るたび・・・お茶飲んでって~と誘われるので
誘われるままについ試飲させてもらって、お茶菓子をよばれたり・・・
ここのお茶菓子はお値段お手頃でおいしので、普段のお茶うけに買ったり
帰国の際には、どばっとお土産用に購入します
ある日、店の女の子が店の前を通った私に
「お願い・・・今日は本部の人が視察に来てるから、帰らないで
ゆっくりお茶飲んでいって」と哀願され
(ショッピングモールの中の小さい店舗に・・常に5、6人の従業員がいるので
お客さんがいないと働いてないように思われるんでしょうか)
ついつい1時間くらいお茶菓子を食べては色んなお茶を飲んで・・・
いくら人助けとはいえ、申しわけない気持ちになったのと
この店員さんも売れるとちょっとメンツが立つかな・・なんて考えてしまい
ちょうど売り出していた粽の予約注文をしてしまいました
長い前置きでしたが
そんなわけで今年は端午節には、この粽を食べることになったというわけで・・
中にはお肉、卵、しいたけとピーナッツの入った
お茶の香りのあっさりした美味しい粽でした。
ちなみに値段は165元(2000円くらいかな)、予約の早得で
これから2割引でした。全国3万個限定ですって
お使い物として何十個と注文してる人もいましたね
今日は最高気温35度という予報の、毎日夏日の北京です
昨日は最後の検定試験の申し込みに行ってきました。
6月1日から1カ月間の申込期間ですが、初日だったので
またまた受験番号1番となり
すっかり顔なじみになっている受付の人も
「あんたまた1番だ~」なんて笑ってました
今はこの試験に向けてひたすら練習・・・ですが
試験が終わったら・・・・・
先日楽器街新街口に行ったときのこと・・・。
ここは初めて行った店だけど
いろいろ二胡の話をしたり、演奏を聴かせてもらってるうちに
レッスンの帰りで二胡を持っていたので
一緒に弾こうよ~なんてお店のおじさんに誘われ・・・
「何弾こうか・・・??
あれ??私暗譜で弾ける曲あるかな??
じゃあ前回の試験曲葡萄熟了なら弾けるかも・・」
ということで弾くことに・・・
楊琴伴奏CDまでかけてくれて一緒に弾いたけど
私は途中ですっかりついていけなくなって断念…
おじさんはのりのりで最後まで完奏
あんなに試験のために一生懸命練習して暗譜したのに
ものの3、4カ月ですっかり忘れて弾けなくなって
これって空し過ぎる・・・
何のための練習だった??試験のためだけの??
そう自分に問いかけながら
この7月末の試験が終わったら
今後はゆっくり二胡と向き合いたいと思ったのでした。
たとえば北京にいる間に自分の好きな中国曲10曲くらい選んで
常に自信を持って弾けるようにしておく・・・
持ち歌・・じゃないけどそういうことも必要かな・・・と。
それにしてもこの店のおじさん・・
プロでもなくただの二胡愛好家というけれど
演奏もさることながら、二胡に詳しくていろいろ勉強になりました。
新街口のお店のいいところは、
店の物を売ろうっていうより、ただ店のみんなが音楽が好きで
自分の音楽観念をしっかり持っていて
それを惜しみなくお客さんに聞かせてくれるところ(笑)
商売に走る店の多い中、古き良き北京の匂いの残る
貴重な場所と思う・・・
昨日は最後の検定試験の申し込みに行ってきました。
6月1日から1カ月間の申込期間ですが、初日だったので
またまた受験番号1番となり
すっかり顔なじみになっている受付の人も
「あんたまた1番だ~」なんて笑ってました
今はこの試験に向けてひたすら練習・・・ですが
試験が終わったら・・・・・
先日楽器街新街口に行ったときのこと・・・。
ここは初めて行った店だけど
いろいろ二胡の話をしたり、演奏を聴かせてもらってるうちに
レッスンの帰りで二胡を持っていたので
一緒に弾こうよ~なんてお店のおじさんに誘われ・・・
「何弾こうか・・・??
あれ??私暗譜で弾ける曲あるかな??
じゃあ前回の試験曲葡萄熟了なら弾けるかも・・」
ということで弾くことに・・・
楊琴伴奏CDまでかけてくれて一緒に弾いたけど
私は途中ですっかりついていけなくなって断念…
おじさんはのりのりで最後まで完奏
あんなに試験のために一生懸命練習して暗譜したのに
ものの3、4カ月ですっかり忘れて弾けなくなって
これって空し過ぎる・・・
何のための練習だった??試験のためだけの??
そう自分に問いかけながら
この7月末の試験が終わったら
今後はゆっくり二胡と向き合いたいと思ったのでした。
たとえば北京にいる間に自分の好きな中国曲10曲くらい選んで
常に自信を持って弾けるようにしておく・・・
持ち歌・・じゃないけどそういうことも必要かな・・・と。
それにしてもこの店のおじさん・・
プロでもなくただの二胡愛好家というけれど
演奏もさることながら、二胡に詳しくていろいろ勉強になりました。
新街口のお店のいいところは、
店の物を売ろうっていうより、ただ店のみんなが音楽が好きで
自分の音楽観念をしっかり持っていて
それを惜しみなくお客さんに聞かせてくれるところ(笑)
商売に走る店の多い中、古き良き北京の匂いの残る
貴重な場所と思う・・・
今の季節・・・北京の街や公園の色とりどりの花々が目を引きます。
毎朝チョコリの散歩に行くとなりの公園も・・・・
美的感覚の国民性の違いはあったにしても・・・
道路の中央分離帯もよく手入れされてます。
それもこれも朝5時すぎころから働くこの人たちのおかげなんです。
(オレンジのベストは掃除や緑化担当の人のユニフォーム?です)
前の日からの道路のごみはこの人たちの手できれいに掃除され・・
花の植え込みはこの人たちの手で・・・
芝生はこの人たちの手で植えかえられます。
土が悪いし、冬寒すぎるから芝生が育たないのかな・・・
日本の芝生とは種類が全然違います・・・
このおっちゃんはひたすら芝生の苗の長すぎる根っこを切ってました~
彼らはこの車に乗って朝早くやって来て8時過ぎには
またこの車に乗って帰っていきます。
地方から出稼ぎに来てる人たちなんでしょう、
よくチョコリに話しかけてくれるけど訛りがひどくてまったくわかりません
あるときは大型トラックの荷台に何十人もの人が乗ってくることも・・・。
オリンピック誘致の時には枯れた芝生に緑のペンキをまいて
サラマンチさんたち御一行の目をごまかしたという話もありますが
最近は本気で緑化に力を入れている気はします。
こうした緑化や掃除専門の人たちが低賃金で働いてくれているおかげで
北京はまだ比較的きれいな状態を保たれるのですが
その反面、いつまでたっても環境に対しての意識は低いままのようで
大学で先生をしている日本人の知り合いが
環境というテーマで学生に作文を書かせたら、ほとんどの生徒の内容が
ゴミ箱にゴミを捨てる、ゴミを道路に捨てない・・・というレベルのものだったそうです。
想像を絶する人口の多さ、雇用問題など考えると
そう簡単にはいかないのかもしれませんが
まずはファーストフードで食べた物の片づけくらいは
自分でやる習慣をつけてほしいですね(笑)
後片付けをするのは従業員の仕事だから
その仕事を決して取ってはいけない・・・と言うのが中国の人の考え方のようです
毎朝チョコリの散歩に行くとなりの公園も・・・・
美的感覚の国民性の違いはあったにしても・・・
道路の中央分離帯もよく手入れされてます。
それもこれも朝5時すぎころから働くこの人たちのおかげなんです。
(オレンジのベストは掃除や緑化担当の人のユニフォーム?です)
前の日からの道路のごみはこの人たちの手できれいに掃除され・・
花の植え込みはこの人たちの手で・・・
芝生はこの人たちの手で植えかえられます。
土が悪いし、冬寒すぎるから芝生が育たないのかな・・・
日本の芝生とは種類が全然違います・・・
このおっちゃんはひたすら芝生の苗の長すぎる根っこを切ってました~
彼らはこの車に乗って朝早くやって来て8時過ぎには
またこの車に乗って帰っていきます。
地方から出稼ぎに来てる人たちなんでしょう、
よくチョコリに話しかけてくれるけど訛りがひどくてまったくわかりません
あるときは大型トラックの荷台に何十人もの人が乗ってくることも・・・。
オリンピック誘致の時には枯れた芝生に緑のペンキをまいて
サラマンチさんたち御一行の目をごまかしたという話もありますが
最近は本気で緑化に力を入れている気はします。
こうした緑化や掃除専門の人たちが低賃金で働いてくれているおかげで
北京はまだ比較的きれいな状態を保たれるのですが
その反面、いつまでたっても環境に対しての意識は低いままのようで
大学で先生をしている日本人の知り合いが
環境というテーマで学生に作文を書かせたら、ほとんどの生徒の内容が
ゴミ箱にゴミを捨てる、ゴミを道路に捨てない・・・というレベルのものだったそうです。
想像を絶する人口の多さ、雇用問題など考えると
そう簡単にはいかないのかもしれませんが
まずはファーストフードで食べた物の片づけくらいは
自分でやる習慣をつけてほしいですね(笑)
後片付けをするのは従業員の仕事だから
その仕事を決して取ってはいけない・・・と言うのが中国の人の考え方のようです
ちょっと気になっていた胡同百花深処(百花の奥底)を
レッスンの帰り、新街口に用事があったのでぶらぶらと探してみました。
護国寺の北・・・新街口大街から東に続く胡同・・・。
「北京の胡同に入らなくては、北京のことを理解できない」という言い方があります。胡同は十三世紀にフビライが元の都を北京に置いた時に出てきたものです。胡同は当時のモンゴル語で「井戸」、「横道」「テントとテントの間の通路」など、いくつかの説がありますが、「井戸」が一般的のようです。というのは、北京最初の都市づくりは井戸の位置によって決められたものです。それぞれの胡同には一つ井戸があるように配置されました。
もともと百花深処という名前ではなかったこの胡同・・・
明の時代に引っ越してきたある夫婦が野菜や花の栽培をしていて、
春になると色々な花が咲いてすっかり有名になり
百花深処と呼ばれるようになったそうです。
その趣のある名前から、北京の町と人々をこよなく愛した
老舎(ろうしゃ 中華民国、中華人民共和国の小説家、劇作家)の
文章の中に出てきたり、顧城(こ・じょう 詩人)の詩にも
歌われていると言います。
そして歌にもなっていたんです。
One Night In 北京 詞・陳昇/劉佳慧 曲・陳昇
北京での一夜 多くの思いを残した
愛そうが愛すまいが 全ては歴史の塵となる
北京での一夜 多くの思いを残した
夜更けに道を尋ねない方がいい 百花深処に迷い込むかもしれないから
(百花深処には老婦人が住んでいて 刺繍の靴を縫っているという
穏やかな表情の老婦人は 戦に行ったあの人を今も待ち続けている)
北京での一夜 深酒はよした方がいい
地安門の外を通って心を動かさないものはいないのだから
北京での一夜 多くの思いを残した
杯を掲げ高らかに歌う男は北方の狼族
北方の狼族は寒風が吹くと街の門の外に現れるのだという 錆びついた鎧を着て
門の外で呼び声を上げている 目には涙を浮かべて
ああ 千年も待ったのに 門はなぜ開かないのか
(ああ 千年も待ったのに なぜあの人は戻ってこないの)
北京での一夜 多くの思いを残した
夜更けに道を尋ねない方がいい 傷ついた魂を呼び醒ましてしまうから
北京での一夜 多くの思いを残した
夜更けに道を尋ねない方がいい 地安門に行き着いてしまうといけないから
(もう聞きたくない あなたはどこにいるのか
もう考えたくない あなたは戻ってこられるのか
あなたの心 あなたの顔 心の中に留めて
手放さずに済むなら手放したくない)
信楽団が歌う北京一夜
オリジナル陳昇の歌う北京一夜
こんな伝説があると言います。昔、この胡同に若い夫婦が平凡で幸せな日々を過ごしていました。ある日、夫は政府に連行され、軍隊に入隊させられました。数年待っても、夫はずっと帰ってきませんでした。妻は毎日、地安門(北京の地名)で夫の帰りを待ちました。来る日も来る日も、来る年も来る年も、ずっと待ちました。娘から中年へ、中年から老婆へ、やがて死を迎え肉体を失い魂へと姿を変え、……ずっと待っています。
ドラマ百花深処も昨年放映されたそうで
その主人公はあの蒼窮の昴春児役の余少群(ユィ・シャオチュン)
というからこれまた驚きです。
彼の出世作梅蘭芳(中国だけでなく、世界をも魅了した伝説の京劇女形)の故居もまたこのすぐそばというのも因縁を感じます。
いまも人が生活する普通の胡同百花深処ですが、
歩いているとふとこの歌の歌詞が頭をよぎり
胸がきゅっと締め付けられるような気持ちになってしまいました。
レッスンの帰り、新街口に用事があったのでぶらぶらと探してみました。
護国寺の北・・・新街口大街から東に続く胡同・・・。
「北京の胡同に入らなくては、北京のことを理解できない」という言い方があります。胡同は十三世紀にフビライが元の都を北京に置いた時に出てきたものです。胡同は当時のモンゴル語で「井戸」、「横道」「テントとテントの間の通路」など、いくつかの説がありますが、「井戸」が一般的のようです。というのは、北京最初の都市づくりは井戸の位置によって決められたものです。それぞれの胡同には一つ井戸があるように配置されました。
もともと百花深処という名前ではなかったこの胡同・・・
明の時代に引っ越してきたある夫婦が野菜や花の栽培をしていて、
春になると色々な花が咲いてすっかり有名になり
百花深処と呼ばれるようになったそうです。
その趣のある名前から、北京の町と人々をこよなく愛した
老舎(ろうしゃ 中華民国、中華人民共和国の小説家、劇作家)の
文章の中に出てきたり、顧城(こ・じょう 詩人)の詩にも
歌われていると言います。
そして歌にもなっていたんです。
One Night In 北京 詞・陳昇/劉佳慧 曲・陳昇
北京での一夜 多くの思いを残した
愛そうが愛すまいが 全ては歴史の塵となる
北京での一夜 多くの思いを残した
夜更けに道を尋ねない方がいい 百花深処に迷い込むかもしれないから
(百花深処には老婦人が住んでいて 刺繍の靴を縫っているという
穏やかな表情の老婦人は 戦に行ったあの人を今も待ち続けている)
北京での一夜 深酒はよした方がいい
地安門の外を通って心を動かさないものはいないのだから
北京での一夜 多くの思いを残した
杯を掲げ高らかに歌う男は北方の狼族
北方の狼族は寒風が吹くと街の門の外に現れるのだという 錆びついた鎧を着て
門の外で呼び声を上げている 目には涙を浮かべて
ああ 千年も待ったのに 門はなぜ開かないのか
(ああ 千年も待ったのに なぜあの人は戻ってこないの)
北京での一夜 多くの思いを残した
夜更けに道を尋ねない方がいい 傷ついた魂を呼び醒ましてしまうから
北京での一夜 多くの思いを残した
夜更けに道を尋ねない方がいい 地安門に行き着いてしまうといけないから
(もう聞きたくない あなたはどこにいるのか
もう考えたくない あなたは戻ってこられるのか
あなたの心 あなたの顔 心の中に留めて
手放さずに済むなら手放したくない)
信楽団が歌う北京一夜
オリジナル陳昇の歌う北京一夜
こんな伝説があると言います。昔、この胡同に若い夫婦が平凡で幸せな日々を過ごしていました。ある日、夫は政府に連行され、軍隊に入隊させられました。数年待っても、夫はずっと帰ってきませんでした。妻は毎日、地安門(北京の地名)で夫の帰りを待ちました。来る日も来る日も、来る年も来る年も、ずっと待ちました。娘から中年へ、中年から老婆へ、やがて死を迎え肉体を失い魂へと姿を変え、……ずっと待っています。
ドラマ百花深処も昨年放映されたそうで
その主人公はあの蒼窮の昴春児役の余少群(ユィ・シャオチュン)
というからこれまた驚きです。
彼の出世作梅蘭芳(中国だけでなく、世界をも魅了した伝説の京劇女形)の故居もまたこのすぐそばというのも因縁を感じます。
いまも人が生活する普通の胡同百花深処ですが、
歩いているとふとこの歌の歌詞が頭をよぎり
胸がきゅっと締め付けられるような気持ちになってしまいました。
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