· 北京筆記本 二胡 忍者ブログ
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北京から帰ってきましたが、がんばって細々と続けます。 よろしくお願いいたします。
2024年11月23日 (Sat)
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2011年07月30日 (Sat)
今日は二胡の検定試験。



受験者はほとんど子どもなのに相変わらず親の方が目立つ会場です



道路もずらーっと子どもの送迎の車で埋め尽くされてます

午前の部は8時半始まり・・・
私は受験番号1番なので、8時15分には会場に入って調音をしていたら、
審査員の先生は8時20分にやってきてじゃあ弾いて!!って・・・・。
時間には超適当な中国でもこういうことはあるんですね~

心の準備もそこそこに、後ろに順番を待つ子どもたち何人かの前で
おばさんは弾き始めました。

もう今回で4回目の北京での試験・・・
審査員の先生もいつもの先生で、しかもまた受験番号1番の私に
心なしか「あーまたこいつだー!」みたいな表情をされているようにも
感じてしまいましたが・・・

練習曲2曲はこの辺で切られるだろうという自分の予想に反して
曲の最後の方まで弾かされ、動揺してしまい
音を大きく外してしまいましたが
曲2曲は普段の練習より気持ちが入って落ち着いて弾けました
多分その理由は
①会場は音がすごく響いて気持ちが乗る
②趙先生の前で弾く方がよっぽど緊張する
③よくないとは思いながら目をつぶって弾いたので完璧自分の世界に入れた
・・・というところでしょうか??

なにはともあれ試験は終わりました~~
この解放感・・・たまらないです!
これからは自分の弾きたい曲が弾ける~~
先生には検定試験は受けても意味がない・・とは言われましたし、
なおすべき悪い癖をおざなりにしてきてしまったことは間違いないのですが
この9級まで受けるという目標があったからこそ、
何とか練習をがんばってこれたかな・・・という気もするし、
中国曲を少しは深く理解できた・・・のかもしれません。

今回弾いた江河水・・・これからもずっと弾き続けていきたい曲です。
紅梅随想・・・これはもう弾くことないかもねヾ(;´▽`A``長すぎて
難しくて辛かった~(ノ_・、)



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2011年07月26日 (Tue)
今週土曜日は二胡検定の9級の試験・・・
とりあえずこもって練習してます



前回のレッスン、私の時間の前に若い男性がレッスン受けてました。
曲は豫北叙事曲・・ちょっと洗練されてない弾き方って気もするけどすごく上手!
なのに趙先生はすごく不機嫌な様子。
「君は練習の仕方を間違ってきたようだ。
何が理想だ??目標はなんだ?コンクールか?
だったら技術だけ磨けばいい、技術アップなら弟子を紹介してあげるよ。」

どうやら二四、五歳くらいのこのお兄さん、弟子入りしたくて
田舎から出てきたらしい。
でも彼そう言われて、にこにこしながらも引き下がらず
「いや・・先生のレッスンを受けたいんです。」って・・・。

先生は彼に・・・
「私の二胡が人を感動させるのはなぜだと思う??
3歳から二胡を始めた私はずっと生活のすべてが二胡そのもので
来る日も来る日も二胡ばかり練習した。
それが家庭を持って子どもができ、仕事も忙しくなり
いつしか二胡が私の生活の一部になった。
と同時に幸せな生活や仕事の成功が私の音楽を作り出すようになった。
つまり私の二胡は私の人生そのもので、充実した豊かな人生を送っているからこそ
この音楽が作り出せるんだよ。」
ちょっと訳が適当なんだけど、その淡々とではあるけど力強い言葉に
私もすごく感動してしまいました

彼は「わかります、わかります!!二胡を聴けばそれがわかります!!
だからこそここに来たんです

結局話がまとまらず、先に私のレッスンをすることになったけど
あれからどうなったのかな・・・

それにしても、先生にレッスンしてもらうことは
すごく大変なことなんだ・・・
二胡普及に尽力されている先生は、きっと私が外国人・・・ということで
このレベルでもレッスンしてくれるんだ~と再認識して
胴震いするような思いでした。
しっかりその気持ちに答えないと・・・・



それで私のレッスンはというと・・・
やっぱり音色です
この試験が終わったらいつも指摘されている悪い癖をなおしつつ
音色重視の練習をしていきたいと思います。
先生は長い音短い音、弱い音強い音、高い音低い音、推弓拉弓全ての音の頭は
同じように深く弾力のある音じゃないと・・と弾いて聴かせてくれましたが
ふと、不謹慎にも頭の中で金太郎飴を連想してしまいました
私の場合推弓と拉弓で音の弾力が全然違ってしまう。
初心に戻って一から出直しです




そうそう8月末に日本でちょっとしたボランティア演奏をすることになりました。
イベントの中のほんの10分程度ですが、
二胡友といろいろメールで打ち合わせをしつつ、今からちょっと楽しみです
ただ…日本においてる二胡がどうかな・・ご機嫌がいいといいけど・・

                 

  
2011年07月17日 (Sun)
9級の試験曲は、指定曲紅梅随想曲ともう1曲自選曲を自分で選びます。
本来テクニック的には難しくなく、なぜこの曲が9級の中に??
と不思議に思った江河水を迷いなく選曲したわけですが・・・・。

江河水  
もともと声楽曲ですでに元か明の時代にすでにあったと言われ、
昆劇や京劇の中でも歌われてきました。
その後笙管、双管、そして二胡曲へと編曲されました。
二胡奏者・愛好家の間ではあまりにも有名な曲です。
趙先生の曲集の中に解説としても載っていますが、
小沢征爾さんが閔惠芬さんの演奏を聴いて哀切を極め
胸を突き破る曲と慟哭したことで日本でもすっかり有名になりました。



この曲の伝説は、ある新婚間もない夫婦が幸せに暮らしていたところに、
夫がとつぜん労役を命じられます。
現地に赴いたまま何年も帰らず、妻が意を決して気の遠くなるような遠い場所に
夫を探しに行く途中で、夫の仲間に会いその死を知らされ
かつて夫を見送った河辺で滔々と流れる河に向かい、
夫との幸せだった生活を思い出し号泣し社会への怒りに震える・・・というものです。


中国の万里の長城、兵馬俑・・数多くの私たちが感動させられる歴史的建造物は
こうした多くの犠牲があったからこそ・・・
「項羽と劉邦」では劉邦が長城の労役を命じられるのに、
期限までに着くことができず、遅刻は処刑されるので
姿をくらましたというくだりから始まった気がしますが
その頃から想像を絶するほど過酷なものだったのでしょう。

技術的にはなんということもない曲ですが、その悲しみや怒りを表現するのは
恐ろしく難しいということを思い知らされ
いつもレッスンで趙先生が弾いてくれる江河水を聴いては感動し、
この曲を自分のものにするには、まだまだほど遠いと痛感するのでした。


                      


私がこの曲を弾く時には彼らのことをつい考えてしまうのです。



これはうちの部屋から見えるとなりの工事現場・・
5つ星のホテル建築中の光景。
炎天下の中黄色いヘルメットを被った人たちが
百人以上は動いているのが分かります。
北京中どこでも見られる光景です。



朝5時にはもうすでに仕事は始まっています。

彼らは「農民工」(農村から都市に出て働く臨時就労者)といわれ
2010年の農民工総数は2億4200万人、
そのうち年齢が16歳から30歳までの新世代農民工は約1億人。
中国の経済発展を陰で支えるなくてはならない存在です。



彼らの住居は一昔前に比べかなり改善はされたのでしょうが
この中でゆっくり体を休めることができるのでしょうか。

朝5時過ぎに農民工目当てに朝ご飯を売りに来るおばさん・・・
彼女もまた出稼ぎに出てきた一人。



大きい餃子を油で揚げたようなものは一個5角(6~7円)。
多分簡単なぶっかけご飯は出るんだろうけど、それじゃ足りないんだろうな・・・
この値段じゃどんな材料を使っていることやら・・・
夜は夜でまた晩御飯を売りにやってきます。



燃料は練炭。



彼らが汗水たらして建てた場所で
中国の大金持ちが湯水のようにお金を使う。
時代は変わってもこれじゃあんまり変わってないような気がする・・・
日本の原発にも通じるところがある気がします。


2011年06月25日 (Sat)
趙先生のレッスンを受けるようになって
この2ヶ月近く・・・思った以上に大変で凹みまくりました
全く私が外国人という意識もなく、細かく注意してくれるわけでもなく、
とにかく自分(先生)の演奏を聴いてしっかり自分で学べ!!っていう感じ。
とくに音色と音程には厳しくて・・・・・

私程度のレベルのものがこんな先生に教わって意味あるのかな??
っていう後悔の思いが何度も頭をよぎったけど
最近ちょっと雲の切れ間から光が差し込んできたような感じ
前回のレッスンでほんのすこーーーしだけほめてもらえました
そして自分に足りない部分が少しずつ見えて来ました

長友選手がインテルに入って2ヶ月きつかったけど
これを乗り越えたら成長できると信じて我慢したって・・
それを過ぎると急に視野が広がって空いてるスペースが見えてきた・・・
なんてインタビューに答えてたのを
「あー同じだ~これだ~」(なんと図々しい私
と一人感動しておりました。

まずは音色音色・・・
先生がおっしゃるに私の音は深みがなく首を絞められて歌ってるみたいって
新しい二胡なので音が硬いことはもちろんあるけど・・・
試験曲ばかり練習するので、
技術的なことばかり気にして、音をしっかり出さずに練習してたところや
どうしても余裕のない曲には肩や腕に余分な力が入ってしまうこと、
自分の音をよく聴かずにただ弾いてたというところにも原因がある・・と思う。
すぐには改善しなくても追究することでよくなっていくと信じて・・・
まずは身近なところから・・・

        


駒を換えてみました。
ほとんどは楽器屋さんでもらったもの・・・

     

今の二胡を買った時に調整して合わせてくれた駒は
上烏木下松製の駒だったけど 新しい時とは音色も違ってきたので
合う駒もまたそれとともに変わってきてるはず・・・
中国の楽器屋さんでは、駒はただのように安いけど
演奏者や愛好者はみんなそれを自分で削ったり、溝の位置を換えたりしながら
自分の楽器に合わせていくと言います。
趙先生の二胡知識五百って本の中には駒についてこのように書かれています。

一般に新しい二胡には、軟らかい材質で
底の面積が比較的大きく、高さの低いもの、
古い二胡には材質が硬いもの、底の面積が比較的小さく
高さの比較的高いものが合う。
いずれにせよ半完成品を買ってきて自分で音を聴きながら
調整するのが一番いい。


木の材質の柔らかく木の密度の低い松や楓などは、潤いのある甘い音色。
材質の硬く密度の高い烏木・紅木・紫檀などは、はっきりした明るい音色とはいいますが、それも二胡との相性によってそうとは言い切れません。

いろいろ試してみて今回換えたのは・・・
以前十三堂のネットショップで買った骨董老紅木の駒・・・
これは高かったのに失敗した~と思ったほど外弦がキンキンした音になるので
使わなかったけど、なぜか今の二胡には艶が出て合うような気がして
しばらくこれでやってみようと思います。

       

右が今使ってる本紫檀(小葉紫檀)左は凄く安くしてくれたので
買ってしまったアフリカ紫檀(塞拉利昂紫檀=シエラレオネ紫檀)
試験が終わったらこれも大事に育てていきたいな・・・


2011年06月02日 (Thu)
今日は最高気温35度という予報の、毎日夏日の北京です

昨日は最後の検定試験の申し込みに行ってきました。
6月1日から1カ月間の申込期間ですが、初日だったので
またまた受験番号1番となり
すっかり顔なじみになっている受付の人も
「あんたまた1番だ~」なんて笑ってました

今はこの試験に向けてひたすら練習・・・ですが
試験が終わったら・・・・・

                        

    

先日楽器街新街口に行ったときのこと・・・。

ここは初めて行った店だけど
いろいろ二胡の話をしたり、演奏を聴かせてもらってるうちに
レッスンの帰りで二胡を持っていたので
一緒に弾こうよ~なんてお店のおじさんに誘われ・・・
「何弾こうか・・・??
あれ??私暗譜で弾ける曲あるかな??
じゃあ前回の試験曲葡萄熟了なら弾けるかも・・」
ということで弾くことに・・・
楊琴伴奏CDまでかけてくれて一緒に弾いたけど
私は途中ですっかりついていけなくなって断念…
おじさんはのりのりで最後まで完奏
あんなに試験のために一生懸命練習して暗譜したのに
ものの3、4カ月ですっかり忘れて弾けなくなって
これって空し過ぎる・・・

何のための練習だった??試験のためだけの??
そう自分に問いかけながら
この7月末の試験が終わったら
今後はゆっくり二胡と向き合いたいと思ったのでした。
たとえば北京にいる間に自分の好きな中国曲10曲くらい選んで
常に自信を持って弾けるようにしておく・・・
持ち歌・・じゃないけどそういうことも必要かな・・・と。


                        

それにしてもこの店のおじさん・・
プロでもなくただの二胡愛好家というけれど
演奏もさることながら、二胡に詳しくていろいろ勉強になりました。

新街口のお店のいいところは、
店の物を売ろうっていうより、ただ店のみんなが音楽が好きで
自分の音楽観念をしっかり持っていて
それを惜しみなくお客さんに聞かせてくれるところ(笑)
商売に走る店の多い中、古き良き北京の匂いの残る
貴重な場所と思う・・・

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